試験合格後もスキルを身につける。

行政書士の仕事は、官公庁へ提出する書類の代筆ですが、現在、行政書士として活躍している方の主な収入源は、陸運局での自動車の名義変更です。主な収入源というよりは、名義変更のみが仕事と言っても過言ではありません。同じ法律家でも、弁護士や司法書士は、試験に合格した時点で起業できるだけのスキルが備わっていますが、行政書士に関しては、試験合格後も絶えず勉強しなくては社会のニーズに対応できません。社会のニーズに対応できない行政書士は、いつまで経っても名義変更しかできません。

名義変更は、真綿で首を絞める行為。

職人であれば、親方について仕事を覚えることが出来ますが、名義変更ならインターネット上にやり方が載っているので、誰かに教わる必要もありません。それでは、なぜ行政書士資格(試験)があるのでしょうか?それは、単なる箔付けでしかありません。上記で、行政書士は試験合格後も絶えず勉強しなくては社会のニーズに対応できないと書きましたが、現状では行政書士に名義変更以外は求めていません。それでは、実際に行政書士は名義変更以外の仕事は出来ないのかといえば、そんなことはありません。外国人労働者が増加傾向にある今日、ビザや永住資格、会社設立などの申請も行えており、外国語に堪能な行政書士にはワールドワイドな仕事が増加しています。

行政書士にはポテンシャルがある。

ひまわりと秤がデザインされたバッチを見れば、弁護士バッチであることが分かります。コスモスに行の字がデザインされたバッチを見ても、行政書士と分からないのが現状です。行政書士資格自体にはポテンシャルがあり、活かしきれていないのが実情です。名義変更という安易な収入源を断ち切り、活路を見出すことができる方なら、行政書士の世界でも十分成功します。薄利多売で名義変更のみ行っていると、行政書士業界全体が衰弱するのは目に見えています。弁護士に比べ、行政書士の代理権は法律上制限されていますが、法律以上に行政書士の活動を制限しているのは、行政書士本人であることを認識する時が来ているのかもしれません。

行政書士の試験は年に一度11月に行われます。科目は法令科目と一般知識です。法令科目は46問中43問が、一般知識は14問が選択式です。法令科目中、行政法と民法で40字程度の記述式問題が出題されます。